この閉鎖型生態系実験施設(CEEF : Closed Ecology Experiment Facilities)は、閉鎖空間内に実験生態系を作り、放射性炭素等の物質が生態系の中でどのように移行・蓄積するのかを研究するため、安定同位体をトレーサーとして利用し実験を行うための施設です。 本施設は、植物栽培実験施設、動物飼育・居住実験施設及び陸・水圏実験施設から構成されています。植物栽培実験施設及び動物飼育・居住実験施設を接続し、人間や動物が必要とする食料や酸素は植物から供給し、植物栽培や飲料水として必要な水循環システムを構築し、また植物栽培に必要な肥料は人間と動物の排泄物から作るなど、必要な物質を閉鎖空間内で循環させ、人間の居住が可能な実験生態系を構築しました。また陸・水圏施設についても、湖沼等に存在するヨシ群落や近海でみられるアマモ場を構築し、物質の移行・蓄積等の実験を行っています。
■居住区
人間2人まで居住が出来ます。ここには調理、食事、データ整理、洗濯、休養、トイレ、睡眠等の生活に必要な設備が備わっています。
■物質循環処理施設
植物の非可食部や人間・動物の排泄物を湿式酸化処理により肥料に変え、酸素が足りない場合には二酸化炭素を分解して酸素を作り、系内の有害ガスを処理するなど物理・化学的に物質循環の処理をしています。
■植物栽培区
人間に必要な栄養を満たす植物を栽培します。非可食部は動物の飼料になります。植物の栽培環境は温度、湿度、二酸化炭素濃度、人工光照度について制御できます。
■水圏モジュール
3つの水槽を使って沿岸域での生態系を作る実験が行えます。水槽内の水はバイオフィルター等を使って浄化循環できるようになっています。