環境科学技術研究所(IES)−国際放射線防護委員会(ICRP) 共催シンポジウム
ICRP放射線防護体系における環境防護
科学・知識から応用に向けて
ENVIRONMENTAL PROTECTION WITHIN THE ICRP SYSTEM OF RADIOLOGICAL PROTECTION
From science/knowledge to application
従来、放射線防護体系では防護の対象は主として人間であり、環境は放射性物質の移行経路としてのみ考慮する対象として捉えられて来ましたが、2007年のICRPの勧告において人の健康の防護に加え、新たに「環境への防護」が加えられました。このため、ICRPは2005年に環境への防護を専門に取り扱う第5専門委員会を設置し、国際的な枠組みで環境防護に関する課題について検討を行い、ICRP報告や勧告という形で各国の専門家、規制当局に向けて公表しています。
一方、環境科学技術研究所では、六ヶ所村に生息する動植物を対象とした線量評価に取り組むとともに、今後はその影響評価まで研究分野を広げるべく活動してきています。そこで、環境科学技術研究所はICRP第5専門委員会との共催で、福島事故後の環境防護に関するシンポジウムを下記の通り開催することとしました。
皆様のご参加をお待ちしております。
<本シンポジウムは全て英語での発表であり、通訳はつきません>
場所
六ヶ所村文化交流プラザ スワニー 第1・2会議室 (上北郡六ヶ所村尾駮野附1-8)
日時
2016年10月 4日(火) 10:30 〜 17:10
講演プログラム (pdf形式:106KB)
10:30〜10:40 | 開会挨拶 |
オレゴン州立大学【米】 Kathryn A Higley教授 | |
10:40〜11:10 | ICRPの概要及びその中での第5専門委員会の役割について |
オレゴン州立大学【米】 Kathryn A Higley教授 | |
11:10〜11:50 | 環境防護のコンセプトと現在の第5専門委員会 |
スターリング大学【英】 David Copplestone教授 | |
11:50〜13:00 | ランチタイム |
13:00〜15:00 | パネルディスカッション「日本の現状を踏まえた環境防護の諸課題」 |
放射性物質の移行 | |
ノルウェイ放射線防護庁 Per Strand教授 | |
線量の評価 | |
ドイツ研究センターヘルムホルツ協会 Alexander Ulanovsky博士 | |
影響の評価 | |
放射線防護・核安全研究所【仏】 Jacqueline Garnier-Laplace博士 | |
RBEで荷重した吸収線量 | |
エネルギー・環境・技術センター【西】 Almudena Real博士 | |
ICRP放射線防護体系における環境防護 | |
スターリング大学【英】 David Copplestone教授 | |
15:00〜15:15 | 休憩 |
15:15〜16:45 | 線量評価及び影響評価に関するトピックス |
野生生物の線量評価とそれらの自然線量 | |
環境科学技術研究所 大塚 良仁 博士 | |
福島県におけるアカネズミの線量評価とその影響 | |
弘前大学 三浦 富智 准教授 | |
福島第一原子力発電所周辺での天然樹木における形態的欠陥 | |
量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所 | |
渡辺 嘉人 博士 | |
16:45〜17:00 | 発表総括 |
東京保健医療大学 酒井 一夫 教授 | |
17:00〜17:10 | 閉会の辞 |
オレゴン州立大学【米】 Kathryn A Higley教授 | |
環境科学技術研究所 久松 俊一 理事 |
お申し込み
下記お問い合わせ先に、E-メール、電話、FAX等でお申し込みください。
参加申込書 (ワード形式:56.5KB)
お問い合わせ
総務部 企画・広報課
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