放射線の歴史  ウラン鉱床の形成と天然原子炉


 造山運動などによってウランが集積し、ウラン鉱床が各地に形成されました。
 そのうちの一地域でウランの核分裂連鎖反応が起こり、天然の原子炉が稼動しました。今から約20億年前のことです。場所は、現在のアフリカ、ガボン共和国のオクロ地区です。当時の天然ウランには核分裂しやすいウラン235が4〜5%含まれていました。これは、現在の人工の原子炉で使われている濃縮ウランとほぼ同じ割合です。その外の条件も重なり、核分裂連鎖反応が起こりました。

すすむ トップページへ もどる