太陽より大きい星は燃え尽きた最期に大爆発を起こします。その瞬間に鉄より重い物質が作られ、ウランなどの放射性物質も作られます。それらの物質が大爆発により宇宙空間にばら撒かれ、再び集まって太陽系や地球が作られたと考えられています。
その中で、半減期の長いウラン、トリウム、カリウム40などの放射性物質が、現在まで地球に残っています。(天然の放射性物質)



ウランなどが核分裂して2つに割れた核分裂生成物のほとんどは、放射性物質です。(人工の放射性物質)



放射線が物質に衝突すると、その物質を放射性物質に変える場合があります。これを放射化といいます。
特に中性子は放射化を起こしやすく、コバルトをコバルト60に、核分裂しないウランをプルトニウムに変身させます。(人工の放射性物質)
また、宇宙からやって来た放射線が空気に衝突して、炭素14やトリチウムに変身させています。(天然の放射性物質)
一方、電子線やガンマ線・エックス線は、通常のエネルギーでは物質に衝突しても放射化を起こしませんが、高エネルギーになると放射化します。
放射化で生じた放射性物質から放出される放射線の数は、元の放射線の数に比べて、わずかです。

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