ウランは自らアルファ線を出して変化する「放射性物質」であるとともに、中性子が当たると核分裂を起こす「核分裂性物質」でもあります。


ウランには、核分裂し易いウラン235と核分裂しにくいウラン238があります。
ウラン235とウラン238、言葉での上では『5』と『8』が違うだけですが、この違いは何を表しているのでしょう?
実は、この数字は原子核に含まれる中性子の数の違いを表しています。
ウランは原子番号92ですから、陽子数は92。中性子の数は、ウラン235で235-92=143、ウラン238で238-92=146です。

この2つはどちらも同じウランですが、中性子の数が違うので同位体と呼ばれています。
  ウラン235 ウラン238
原子番号(陽子数) 92 92
中性子数 143 146
核分裂 核分裂し易い 核分裂しにくい
放射能の半減期 7億年 45億年
自然での割合 0.7% 99.3%
     
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