大量の放射線を短時間に被ばくした場合には、放射線の量に応じて次のような症状が現れました。

　２００ミリシーベルト以上の大量の放射線を短時間に被ばくした人の一部にがんが発生する可能性があります。その発生割合は、被ばくした放射線の量とともに増加します。

　２００ミリシーベルト未満の少量の放射線でがんが発生するか否かについては、明らかになっていません。その理由は、放射線によるがんの発生があったとしても、他の原因によるがんの発生が多く、区別がつきにくいためです。

　一方、私たちの身のまわりには自然の放射線がいつも飛び交い、私たちの体に当たっています。その被ばく量は、１年間で2.4ミリシーベルト（世界平均）です。その数倍の自然放射線を被ばくしている人々の調査によれば、病気等の影響は報告されていません。