新着情報

成果報告会、環境研学習会、施設公開、イベントの開催・出展等に関する情報です。

2015年度 上期

日付はすべて開催日です。

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放射線影響研究機関協議会の運営会議を開催しました(9月30日)

 放射線影響研究機関協議会の第10回運営会議を9月30日に八戸市のユートリー(八戸地域地場産業振興センター)において開催しました。

 放射線影響研究機関協議会は、放射線の影響に関する調査研究を行っている大学及び研究所10機関(オブザーバ参加2機関を含む)の活動状況等に関する情報交換と相互理解を進めることにより、当該分野における効率的な研究・教育・人材育成の促進に寄与することを目的に組織された協議会です。運営会議は原則として年に1回、事務局は加盟機関持ち回りで開催することとなっており、今回、環境科学技術研究所が事務局として開催したものです。

運営会議の様子
運営会議の様子

 運営会議には10機関から21名が出席し、各機関から主にこの1年間の調査研究、国際会議、人材育成等の活動、福島県での調査や支援、体制の変更、研究施設の新設等について報告がありました。

 また、この協議会の場で研究の方向性やコンソーシアム形成についての議論もできればよいという意見も出されました。 最後に、次回の運営会議の事務局は福島県立医科大学とすることが確認され、閉会しました。

日本経団連会長・審議員会議長が環境研を視察しました(9月17日)

 「日本経済団体連合会の榊原定征会長と岩沙弘道審議員会議長が9月17日に環境研を視察されました。日本経団連はかねてより、総合的なエネルギー基地としてむつ小川原地区の開発推進に深く関わってきた経緯があり、その開発状況を視察するためこの地区に立地する企業や機関に立ち寄られ、その中で環境研を視察されたものです。

 先端分子生物科学研究センターにおいて環境研の概要説明を受けられた後、同センター内のRI管理室においてマウスに放射線を照射している状況をモニター画面でご覧いただき、その後、病理実験室では環境研で行われたマウス寿命試験など成果の説明やその際に実施されたマウスの病理診断に関する説明を受けられました。最後に榊原会長より「大事な研究ですので頑張って進めてください。」とのお言葉を頂きました。

小野理事長の説明の様子 RI管理室での説明の様子
小野理事長の説明の様子 RI管理室での説明の様子

「環境科学技術研究所 施設公開」を開催しました(8月2日)

 「環境科学技術研究所 施設公開」を8月2日(日)に開催しました。本施設公開は、普段見られない研究施設を一般に公開し当研究所の研究内容を皆様に知ってもらうとともに、研究員や職員が趣向を凝らし、様々な科学体験もあわせて実施するもので、毎年夏休み時期に開催しています。

植物を自分色に染めてみよう 太陽望遠鏡での観察
植物を自分色に染めてみよう 太陽望遠鏡での観察

 今年も科学体験イベントの目玉として昨年好評であった「世界のクワガタ、カブトムシ展」を先端分子生物科学研究センターで開催し、不安定な天候の中、昨年を超える 700 名以上の来場者があり、盛況のうちに無事施設公開を終えることができました。

飼育講座の様子 研究の紹介
飼育講座の様子 研究の紹介

生物影響研究部の廣内研究員が日本放射線影響学会から奨励賞を受賞(5月29日)

 生物影響研究部の廣内篤久研究員が、日本放射線影響学会から奨励賞を受賞しました。本賞は放射線影響研究において顕著な成果を発表し、将来の発展が期待し得る優れた若手研究者に贈られるものです。廣内研究員は、放射線により誘発される白血病の研究に精力的に取り組み、その成果が評価されました。授賞式は日本放射線影響学会第58回大会(国立京都国際会館)で5月29日に行われました。

受賞理由は以下の通りです。

 廣内篤久氏は、高線量率照射によって誘発されるマウス白血病の詳細な解析を行うとともに、低線量率放射線長期照射によるマウス白血病誘発のメカニズムについて新しい研究成果を発表し、放射線誘発白血病の研究の発展に多大な貢献をしている。また、同氏は本学会でも積極的に活動を行っており、今後の活躍も大いに期待される。以上の活動に示されるように、廣内篤久氏は、本学会の奨励賞にふさわしい優れた若手研究者である。

 また、廣内研究員は、同時に開催された第15回国際放射線研究会議において、Excellent Poster Awardを受賞しました。“Analysis of early responses of hematopoietic stem cells and common myeloid progenitor cells to chronic low dose-rate irradiation in mice“と題した研究が高い評価を受け、嬉しいダブル受賞となりました。

授賞式の様子 ポスター発表の様子
授賞式の様子 ポスター発表の様子

放射線生物影響研究に関する国際シンポジウム開催(5月26日)

 国際シンポジウム「低線量・低線量率放射線生物影響研究の新展開」(New aspects of biological responses to low-dose/low-dose-rate radiation)を5月26日、国立京都国際会館(京都府)において、第15回国際放射線研究会議(ICRR)の中の1つのセッションとして開催しました。国際放射線研究会議は4年に一度、世界中の放射線に関連する物理学や化学、生物学など幅広い分野の研究者が一堂に会し情報交換を行うことを目的として開かれているもので、36年ぶりの日本での開催となりました。

 本シンポジウムでは、低線量・低線量率放射線の生物影響研究に携わる国内外の専門家(国外3名、国内1名)をお招きし、その先進的な研究内容についてご講演頂くとともに、環境研研究者からの発表も交え、今後の展開について議論する場として行われたものです。

 環境研の発表として田中聡主任研究員(生物影響研究部)から、低線量率放射線をオス親マウスに400日間長期連続照射し、その直後に交配させて生まれた仔マウスへの寿命などの影響を調査した継世代影響調査に関する報告がされ、活発な議論がされました。

国際シンポジウムの様子 田中主任研究員からの発表の様子
国際シンポジウムの様子 田中主任研究員からの発表の様子

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