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2021年度
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尾駮沼における放射性ヨウ素の溶出状況に関する論文掲載
Journal of Environmental Radioactivityに当所の環境影響研究部 佐藤研究員、今井研究員の論文が掲載されました。掲載概要は以下の通りです。
「再処理施設近傍の汽水湖における堆積物からのヨウ素129の溶出状況の評価」
環境研では、再処理施設に隣接する尾駮沼の湖水中における放射性ヨウ素(ヨウ素129)の挙動を継続的に監視しています。ヨウ素129は、単位量当たりの放射能は非常に小さくヒトへの影響はほとんど無いものの、環境中に長く滞留するため、その動態を把握しておく必要があります。尾駮沼には2008年から2010年にかけて行われた再処理施設の試験操業時に排出されたヨウ素129が同沼の堆積物に存在しています。
本論文では、この堆積物中に存在しているヨウ素129の湖水中への溶出について、堆積物試料の培養実験及び堆積物間隙水の観測実験より評価した結果、現状において堆積物から湖水へのヨウ素129の溶出はほとんど認められないことを報告しました。本研究成果は、再処理施設から排出されたヨウ素129の環境中での動態を予測する上で重要な知見となります。
掲載論文
Yuhi Satoh, Shoko Imai. Evaluation of radioiodine (129I) dissolution from sediment of a brackishlake beside a spent nuclear fuel reprocessing plant in Japan.
Journal of Environmental Radioactivity,233(2021).
関連ページ
放射性ヨウ素 (外部:排出放射性物質影響調査HP)