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2021年度

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土壌中水分の測定手法に関する論文が掲載

 Agricultural Water Managementに当所の環境影響研究部 佐藤研究員、柿内研究員の論文が掲載されました。掲載概要は以下の通りです。


 土壌水分は植物の生育や陸上環境における物質動態を研究する上で、非常に重要な情報です。この土壌水分を連続的に測定する際には一般的に土壌水分センサーが用いられますが、その中でも土壌中における誘電率(電気の保持のしやすさのようなもの)の変化を利用したセンサーは、比較的安価であり広く使用されています。一方で、この誘電率型センサーは温度や土壌水中の塩分の影響により、正しい土壌水分量を示さない場合があることが知られていました。そこで本研究では、温度や塩分の影響により誘電率型センサーの測定値がどの程度変化するかを調査すると共に、その影響の補正方法を提案しました。その結果、センサーの値は実測値により近い値を示すようになりました(図を参照)。


掲載論文

Yuhi Satoh, Hideki Kakiuchi. Calibration method to address influences of temperature and electrical conductivity for a low-cost soil water content sensor in the agricultural field. (2021)
DOI: 10.1016/ j.agwat.2021.107015


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