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環境研学術セミナー(環境影響関連)を開催(12月9日)

 令和4年12月9日に、東京大学大気海洋研究所准教授の 乙坂 重嘉おとさか しげよし 氏をお招きし、環境研学術セミナー「放射性炭素年代で紐解く北西太平洋における溶存有機物の動きと機能」と題してご講演いただきました。

 乙坂先生は、放射性物質の分析と海洋観測技術を組み合わせ、海洋における物質動態に関する研究に取り組まれています。先の東京電力福島第一原子力発電所事故においても、最前線の現場で対応されておりました。講演では、炭素の放射性同位体(炭素14)の分析から明らかにされてきている海水中に溶けて存在する炭素(溶存態有機炭素、Dissolved organic carbon: DOC)の安定性(滞留時間)に関する知見ついて、ご自身が参加された調査航海により得られた最新の結果を交えて紹介されました。

 このような知見は、放射性核種の環境動態への理解のみならず、気候変動問題に関連した環境中における炭素動態の把握にとっても重要なものであり、大変貴重な機会となるセミナーでした。



関連ページ

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放射性炭素(炭素14)       (外部:排出放射性物質影響調査HP)


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