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2026年度
玄米へのセシウム移行にカルシウム葉面散布が与える影響に関する論文が国際学術誌 Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry に掲載されました
Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry に当所の環境影響研究部の木花研究員ら5名の論文が掲載されました。論文の概要は以下の通りです。
「葉面散布カルシウムがイネにおけるセシウムの葉面吸収および玄米への移行に及ぼす影響」
本研究では、原子力施設で事故が発生した場合に特に周辺環境に大きな影響を与える放射性物質である放射性セシウム (セシウム134、セシウム137など)を対象として、イネ表面からの移行をカルシウム施用によって抑制する手法について検討した結果について報告しました。
原子燃料の再処理施設や原子力発電所における事故にともない周辺に多くの放射性物質が拡散された場合、それによる農作物への影響が心配されます。放出された放射性物質は、根を通じて土壌から農作物内に吸収されるほかに、空気中のちり等に混じったものが葉や茎に付いた結果、吸収されるものもあります。これらの経路のうち、葉や茎からの吸収を効率よく防ぐ方法は十分に研究されてきませんでした。
そこで、我々は事故時に放出量が多く、ヒトへの被ばく線量に大きく寄与する放射性セシウムについて、イネを使った研究を進めてきました。今回の研究では、イネの植え付け1か月後から穂が出る前までの期間(栄養成長期)において葉や茎にカルシウムを散布しました。その結果、葉や茎に含まれるセシウム濃度が25%減少し、さらに収穫される玄米に含まれるセシウム濃度も41%減少することがわかりました。今回の研究から、原子力施設の事故後のイネへの放射性セシウム汚染を防ぐためには、葉や茎にカルシウムを散布することが効果的であるという研究結果が得られました。
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| 図1 栽培中のイネの様子 |
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図2 茎や葉へのカルシウム散布が玄米中セシウム濃度に与える影響 横軸は散布溶液のカルシウム濃度を示しています。縦軸は玄米中のセシウム濃度を示しています。 図中のエラーバーは標準偏差(n=6)を示しています。 |
掲載論文
Masashi Kihana, Mutsumi Yamagami, Yusuke Unno, Yoshihito Ohtsuka, Akira Takeda. Effect of foliar-applied calcium on the foliar uptake of cesium in rice shoots and its translocation to brown rice (2026)
https://link.springer.com/article/10.1007/s10967-026-10757-8
関連ページ
放射性セシウム (外部:排出放射性物質影響調査HP)









