全天候型人工気象実験施設

図02.0

全天候型人工気象施設には、人工気象設備として、大型人工気象室1室、小型人工気象チャンバー5台(内、2台は管理区域内にあり非密封放射性同位元素が使用可能)、植物予備栽培チャンバー1台があります。また、その他にクリーンルーム、機器分析室、各種実験室があります。

本施設は、大型再処理施設の操業に伴い排出される放射性物質の環境中での挙動を研究するため、安定同位体や放射性同位元素をトレーサーとして利用し実験を行うための施設です。

実験室と設備

大型人工気象室

温湿度制御、日射などの人工気象を再現できる大型の人工気象室です。大きさは幅12m、奥行き11m、高さ13mとなります。なお、RI管理区域外であるため、放射性同位元素を使用した実験はできません。

図02.1


・日射装置

図02.2

小型人工気象チャンバー

温湿度制御、日射の人工気象を再現できる小型の人工気象チャンバーです。大きさは幅2.7m、奥行き2.7m、高さ2.5mとなります。チャンバーは5台あり、そのうち2台はRI管理区域内であるため、非密封の放射性同位元素を使用した実験が可能です。

図02.3

・チャンバー内部

図02.4

放射線管理区域

当施設には放射線管理区域が設定されており、非密封の放射性同位元素を使った実験が可能です。当該区域には以下のような設備があります。

・放射線監視システム

図02.5

・放射線監視モニター

図02.6

・汚染検査機器

図02.7

分析・測定装置

環境中・試料中にある放射性物質や微量元素が検出できる装置を用いて、調査研究を進めています。

・ゲルマニウム半導体検出器付多重波高分析装置図02.9 ・液体シンチレーションカウンター図02.10
・トリチウム高度分析システム図02.11 ・X線回折装置図02.12
・高分解能型ICP-MS*図02.13 ・四重極型CP-MS*図02.14

* 本装置は環境研本館に設置しています。