先端分子生物科学研究センター

図02c.0
先端分子生物科学研究センターでは、マウスや培養細胞などを用いて、遺伝子やタンパク質のレベルから、細胞、個体のレベルまで、低線量(率)放射線が生物に及ぼす影響を調査しています。その結果を踏まえて、人がごく微量の放射線を受けた場合のリスクを推定することをめざしています。

実験室と設備

当センターには特定の病原体を持たない動物(SPF動物)の飼育施設を始め、次のような実験室や設備が設けられています。

■連続照射室 ■SPFマウス飼育室(8室)
図02c.1 図02c.2
4つの線量率(400、200、20、1 mGy/日)で最大1,200匹のSPFマウスに長期間連続してガンマ線照射を行います。 最大6,000匹のSPFマウスを飼育します。
■組換え実験室 ■実験用マウス
図02c.6 図02c.4
放射線照射による遺伝子の変化を高感度に検知するため、細胞やマウスの遺伝子組換えを行います。 系統C3H、成熟個体で体長約10cm、体重約35g。
■ガンマシミュレーター室 ■ガンマセル
放射線源からの距離を変えることで必要な線量率の放射線をマウスや細胞に照射することができます。 マウスや培養細胞に高・中線量率のガンマ線照射を行います。

細胞・遺伝子解析用機器

最新の機器と最先端の技術を用いて、遺伝子や細胞の異常を解析します。

■細胞分離・分取解析装置(FACS) ■マイクロアレイ(RNA,DNA)作成・解析装置
図02c.7 図02c.8
■タンパク質質量分析装置(LC-MS) ■インセルアナライザーによるたんぱく質の解析
図02c.9 図02c.a