新着情報

成果報告会、環境研学習会、施設公開、イベントの開催・出展等に関する情報です。

2017年度 下期

日付はすべて開催日です。

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コンプライアンス及び研究倫理教育講習会を開催しました(2月26日)

 コンプライアンス及び研究倫理教育講習会を2月26日、全役職員を対象に環境科学技術研究所本館で開催しました。環境科学技術研究所(以下、環境研)では、これまでの青森県からの受託研究による資金に加え、文部科学省の科学研究助成事業による補助金や環境省の研究委託等の多様な外部資金の獲得を進めています。このような資金の獲得や使用にあたっては、研究の適切な推進と成果の公表や資金の適正且つ効率的な執行が求められており、環境研としても研究不正の防止に関する規程や体制等を整備するとともに、間断のない見直しや役職員への定期的な講習会を実施し、理解を求めています。昨年度、外部有識者を招聘した研究不正防止に関する講習会を実施して以降、さらに整備した基本方針・防止計画をホームページに公開し研究所としての取り組みを所内外へ示すとともに、不正防止に関するハンドブックを独自に作成するなどの作業を進めてきました。これまでも全体を対象にした講習会を年に1度実施することとしており、今年度はこれら整備してきた内容を中心に講習会を実施しました。

講習会の様子
講習会の様子

今年も恒例の冬期理科教室を開催しました(2月7日〜21日)

 六ヶ所村教育委員会のご協力をいただき、毎年恒例となっている冬期理科教室を開催しました。今年は村内小学校2校から5,6年生(約80名)を対象に2月7〜21日にかけ3回に分けて実施しました。今年のテーマは、「ものが固まる」という現象に焦点をあてた科学体験である「レプリカハンド(石こう手型)作り」を行いました。

 生徒達は、型どり材やレプリカハンド本体となる石膏の粉を測り取る作業や、その粉を水に攪拌しながら溶かす作業など、慣れない作業を真剣に行っていましたが、ドロドロとした型どり材溶液に手を入れるときには、そのなんとも言えない感触や冷たさに、歓声があがっていました。この手型をとる作業をした後、水に溶かした石膏を流し込み、レプリカハンド本体の作成を行いました。また、石膏が固まるまでの時間を利用して、人工いくら作り(アルギン酸ボール作り)を行い、生徒達思い思いの色をつけた“人工いくら”を作っていました。最後に、石膏が固まるときの発熱現象を確認した後、型どり剤を剥がして出てきた各々のレプリカハンドに驚きや喜びの声があがっていました。皆満足のいく出来上がりだったとのことであり、思い出の品になれば良いと思います。

手の型をとる様子
手の型をとる様子

冬季安全運転講習会を開催しました(12月5日)

 冬季安全運転講習会を12月5日、環境科学技術研究所本館において、青森県野辺地警察署交通課長の宇部尚幸警部をお招きし開催しました。毎年本格的に雪が降り始めるこの時期、職員の冬道での安全運転意識の向上や雪道を運転する上での心構えについて理解を深めるため行っているものです。

 前半の講習では、車間距離を十分にとることや曲がるときはブレーキを離してからハンドルをきること等の雪道運転での注意点が挙げられました。また後半では雪道での運転に関するビデオや夕方の薄暮時の運転に関するビデオによる学習を行い、雪が多い時期は歩道の視界が悪くなることから飛び出しなどに気をつけること、薄暮時には交通事故が増えることからヘッドライトを早めに点灯するなどの注意がありました。

 最後に、茨城県警でまとめた干支(えと)別交通事故の特徴などの資料が紹介され、普段から交通事故防止に関心を持って交通安全に努めて欲しいとの説明がありました。

講習会の様子
講習会の様子

成果報告会を青森県内4カ所で開催しました(10月12日〜11月16日)

 当所が青森県から受託している排出放射性物質影響調査の成果報告会を、六ヶ所村(10月12日、六ヶ所村文化交流プラザスワニー)青森市(11月1日、リンクステーションホール青森)弘前市(11月9日、弘前文化交流会館ホール)八戸市(11月16日、八戸市ユートリー)の4カ所で開催しました。毎年秋のこの時期に、大型再処理施設が立地する六ヶ所村と県内の主要市である3市で、当調査の成果を青森県民の皆様に報告するため開催しているものです。

 調査成果の報告として、当所の環境影響研究部の山上睦研究員から「土壌から作物へのセシウムの移行を低減化させる」と題して、イネを対象作物とし、放射性物質として知られているセシウムをイネが吸収した後に可食部である籾(お米)への移行・転流を薬剤散布によって低減化させた実験結果を報告し、生物影響研究部の山内一己研究員からは「放射線の生体影響を防護剤で抑制する試み」と題して、実験用マウスを用いて低線量率放射線の被ばくによる寿命短縮の影響を、放射線の照射中にラジカル捕獲剤という物質を飲み水に入れて飲ませることで抑制ができたという実験結果について紹介しました。 両成果については4会場共通で報告を行いましたが、六ヶ所村、青森、八戸市ではこれら成果報告に加え、外部有識者による基調講演を行いました。

 六ヶ所村では、公益財団法人放射線影響研究所の前理事長の大久保利晃氏をお招きして、「広島・長崎原爆被爆者の追跡調査について」と題してご講演頂きました。講演では、広島、長崎の原爆被爆者の影響調査について、個人別被ばく線量の評価や追跡調査の方法、これまでの調査で分かってきた放射線の影響や今後の影響予測について紹介されました。 なお、むつ市にある公益財団法人日本海洋科学振興財団から「青森県近海域海洋数値モデリングについて」の報告もあわせて行いました。

大久保 利晃 氏 海洋財団からの報告の様子
大久保 利晃 氏 海洋財団からの報告の様子

 青森市では東京大学医学部の中川恵一氏をお招きして、「放射線と暮らしを考える」と題してご講演頂きました。講演では、中川氏の専門であるがん放射線治療の経験を交え、低線量放射線被ばくでは発がんリスクだけが問題になること、放射線の医療での利用においては利便性とリスクのバランスをセットで考えていくことが重要であることが紹介されました。また、八戸市では国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構の鈴木國弘氏をお招きして、「暮らしの中での放射線の利用〜医療・産業の現場から〜」と題してご講演頂きました。講演では、放射線が私たちの生活に密接に関わる製品や技術に使われていることや、その実例として形状記憶樹脂や消臭スプレーを使った実演があり、さらに放射線やその利用技術だけでなく科学技術全般への関心や理解を頂きたいとのお話がありました。

 多数の皆様にご来場頂き、充実した報告会を開催することができました。

中川 恵一 氏 鈴木 國弘 氏
中川 恵一 氏 鈴木 國弘 氏

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