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3. その他の調査研究

日本原子力研究開発機構からの委託により、前年度に引き続き、福島第一原子力発電所事故に伴う放射性物質の長期的影響把握手法の確立のために、土壌試料（300試料程度）に含まれるガンマ線放出核種（134Cs、137Cs等）の測定を行った。

また、環境省から大分県立看護科学大学に委託された「低線量率放射線長期連続照射によるマウス急性骨髄性白血病の起因となるPU.1遺伝子変異の線量率依存性の解析〜放射線発がんの線量率効果の仕組みを考える〜」の一部を再受託し、計画通り実施した。

調査一覧
その他の受託研究(105KB)

4. 科学研究費補助金等の調査研究

科学研究費補助金等による研究として、以下の8課題を実施した。

研究代表者である研究

  • 水俣湾海洋食物網における生産者及び低次消費者への水銀化合物の移行に関する研究
  • 北日本太平洋側における森林樹木の霧水利用特性の評価
  • 長期窒素連用樹園地における放射性セシウムの可溶化・下方移動と植物吸収との関係解析（住友財団　環境研究助成）

分担研究者である研究

  • 土壌中の有機物に含まれる放射性セシウムの挙動に及ぼす生物的要因の解明
  • プレート境界沈み込みに伴う南部チリ弧火成作用の多様性とマグマ生成過程の全容解明
  • 日本の農耕地土壌における植物必須元素可給態量の網羅的定量と規定要因の機構論的解明
  • 超新星背景ニュートリノ観測による星形成の歴史の研究
  • 難分解性溶存態有機物の消失経路　-泡による粒子化

調査一覧
科学研究費補助金等による研究(153KB)

5. 環境科学技術研究所自主研究

研究所の調査研究領域の拡大及び既存の調査研究の新たな展開を目指し、研究所独自の自主研究を下記のとおり行った。

平成28年度に採択し、平成29年度へ継続した自主研究

  • 低線量率放射線照射されたマウス肝臓のメタボローム解析

平成29年度に採択した自主研究

  • 気相中二酸化炭素及び分子状水素のパッシブサンプラーの開発とその応用
  • 胎仔生殖細胞の放射線高感受性時期の検索
  • 低線量率放射線長期連続照射マウス表現型の包括的観察

報告詳細
5.1 低線量率放射線照射されたマウス肝臓のメタボローム解析(284KB)
5.2 気相中二酸化炭素及び分子状水素のパッシブサンプラーの開発とその応用(302KB)
5.3 胎仔生殖細胞の放射線高感受性時期の検索(278KB)
5.4 低線量率放射線長期連続照射マウス表現型の包括的観察(161KB)

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