イベント情報 2013年度

成果報告会、環境研学習会、施設公開、イベントへの開催・出展等に関する情報です。

2013年度 上期

日付はすべて開催日です。

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六ヶ所村立尾駮小学校4年生 老部川たんけん(9月30日)

毎年恒例の六ヶ所村立尾駮おぶち小学校の4年生(35名)の体験学習「老部川おいっぺがわたんけん」に、環境研から2名の職員(植田真司、坂田洋)がゲストティーチャーとして参加しました。

観察しようと鮭を追い込む生徒たち 遡上してきた鮭
観察しようと鮭を追い込む生徒たち 遡上してきた鮭

尾駮おぶち小学校では鮭の稚魚を水槽で飼育しその成長を観察する取り組みを行っており、遡上する鮭を観たいという要望があったため昨年よりも1週間ほど遅い時期の開催でした。

当日は2匹の遡上してきた鮭が確認され、川の上の道路からは観察することができました。川に入って鮭を観察しようと追い込みましたが隠れてしまい、川の中では残念ながら観察することができませんでした。

川の水が冷たくなりつつある時期ですが、子供たちはそのようなことを全く気にせず楽しんでいる様子でした。


実験動物慰霊式(9月25日)

先端分子生物科学研究センター(六ヶ所村鷹架)において実験動物慰霊式を執り行いました。研究で使われる実験動物のゥ霊に感謝し、冥福を祈念するため毎年行われているものです。今年は環境研役職員の他、関連企業等関係者を含め約70名が参列しました。

参列者黙祷の様子 小野理事長による慰霊の詞
参列者黙祷の様子 小野理事長による慰霊の詞

参列者黙祷の後、小野理事長から「実験動物の貴重な生命が実験研究にささげられその成果が人類の放射線安全に寄与するとはいっても惻隠の情を禁じえませんが、その尊い生命を決して無駄にしないことを誓う」という内容の慰霊の詞が捧げられました。


塚田主任研究員が日本土壌肥料学会賞を受賞(9月12日)

環境影響研究部の塚田祥文主任研究員が、第58回日本土壌肥料学会賞を受賞しました。本賞は土壌・肥料・植物栄養学及びこれらに関連する環境科学に関して顕著な業績をあげた研究者に与えられる賞です。

塚田主任研究員は「農作物への放射性核種の移行と分布に関する研究」に長年取り組むとともに論文発表や講演など活発な情報発信を行い、その成果が認められ今回の受賞となりました。

日本土壌肥料学会2013年度名古屋大会において9月12日に授賞式が行われ、受賞講演が行われました。

授賞式の様子 受賞講演
授賞式の様子 受賞講演

六ヶ所村立尾駮小学校3年生 尾駮沼野外観察(9月12日)

六ヶ所村立尾駮(おぶち)小学校の3年生(36名)の体験学習「尾駮沼野外観察」に、環境研から鳥や植物に詳しい2名の職員(一戸一晃、山上睦)がゲストティーチャーとして参加しました。

野鳥観察ではサギやウミネコ、ハクセキレイ、トビ等の多くの種類の鳥を観察しました。似ていてるがよく観察すると違う種類である場合があり、ダイサギとアオサギの見分け方や、カラスについてもハシブトガラスとハシボソガラスの見分け方などについて話があり、実際に観察をして確認しました。

植物観察では、汽水域(海水と陸水が混ざる環境)で見られるシロヨモギやハマニガナ、ウンランといった植物の観察や、オオバコやススキ等の植物を使った遊びについて体験しました。また、絶滅危惧種であるヒメキンポウゲを紹介した際には、皆とても興味深そうに見入っていました。

野鳥観察の様子 オオバコ相撲の体験(植物観察)
野鳥観察の様子 オオバコ相撲の体験(植物観察)

やや蒸し暑い天気で草むらでは蚊に襲われる生徒もいましたが、皆楽しそうに尾駮沼の自然を楽しんでいる様子が見られました。


六ヶ所村立第一中学校 職業体験学習(9月4、5日)

六ヶ所村立第一中学校の3年生1名が、職業体験学習として環境科学技術研究所総務部技術・安全課の施設維持管理業務や安全管理業務を2日間にわたり体験しました。

9月4日午前中は、概要説明、当日の作業内容の確認、環境研本所内の各施設の名称や構造、配置を覚えるための研修を行い、午後は本所内を対象に高圧ガスボンベの使用状況やレギュレータからのガス漏れ、破損が無いか確認を行う作業を行いました。

翌5日は先端分子生物科学研究センターにおいて電気・空調設備に関する業務を行い、自家発電装置の稼働試験や実験エリアの空調運転監視業務等を体験しました。

素直で明るく真面目に作業をする姿がとても好印象であり、指導する職員にとっても大変刺激になる2日間でした。

高圧ガスボンベの確認作業 クロマトグラフィーの結果
高圧ガスボンベの確認作業 自家発電装置の稼働試験の様子

環境科学技術研究所 施設公開(9月1日)

環境科学技術研究所施設公開を開催しました。

研究内容紹介や施設見学に加えて、講演、研究員や職員が趣向をこらした科学体験を行いました。

講演では弘前大学大学院医学研究科の松坂先生をお招きして「青森県民のがん死亡とその予防」についてご講演頂きました。平均寿命が国内で一番短いとされる青森県では都道府県別でのがん死亡率が一番多く、がん予防は生活習慣の改善や早期発見、早期治療が必要であり、実際に欧米で取り組みが行われている乳がんの予防では効果が上がっているという話がありました。講演後にも多くの質問が寄せられ盛況のうちに終了しました。

講演の様子
講演の様子

先端分子生物科学研究センターで行われた科学体験コーナー「動物?植物?ミドリムシの不思議な世界」では、ミドリムシから光合成色素を取り出しクロマトグラフィーという方法を使って分離する作業を行いました。光合成色素は数種類あり、植物の種類によって含まれているもの、無いものがあり、ミドリムシや他の植物、海藻と比較してみました。クロマトグラフィーの結果について研究員から説明があり、その違いが分かると「なるほど」、という声があがっていました。

先端分子生物科学研究センターでの科学体験の様子 クロマトグラフィーの結果
先端分子生物科学研究センターでの科学体験の様子 クロマトグラフィーの結果

地元の六ヶ所村の方々を中心に100名以上の方にご来場頂きました。前日からの大雨で足下が悪い中、多くの皆様にご来場頂きましたことに御礼申し上げます。

企画内容の充実、改善を加え、今後さらに多くの方々に喜ばれる施設公開を開催していきたいと考えております。


青森県議会環境厚生委員会が環境研を視察されました(7月2日/7月25日)

青森県議会の環境厚生委員会(工藤委員長)が、7月2日と25日の2回にわたって環境研を視察されました。

2日は本館において環境研の概要説明を受けられた後、本所エリアの環境影響研究施設である全天候型人工気象実験施設と閉鎖型生態系実験施設をご覧頂き、放射性物質の環境移行に関する調査の説明を受けられました。

また25日には生物影響研究施設である先端分子生物科学研究センターを視察されました。小野理事長より環境研における放射線の生物影響研究の背景、成果と今後の研究について説明を受けられた後、施設内をご覧いただきました。最後に意見交換を行い、世界で最も低線量率の放射線を照射できる施設が地元に立地していることに誇りを感じるとのコメントをいただきました。

先端分子生物科学研究センターでの視察の様子
先端分子生物科学研究センターでの視察の様子


六ヶ所村立尾駮小学校4年生 尾駮沼たんけん(7月11日)

六ヶ所村立尾駮(おぶち)小学校の4年生(36名)の体験学習「尾駮沼たんけん」に、環境研から3名の職員(植田真司、一戸一晃、坂田洋)がゲストティーチャーとして参加しました。 子供たちは2グループに分かれて交互に「船に乗っての探検」、「沼に入っての探検」を行いました。

7月1日たんけん前の学習(植田研究員) 乗船時の注意点や見どころの説明
たんけん前の学習(7月1日、植田研究員) 乗船時の注意点や見どころの説明

この探検に先立ち7月1日に植田研究員の指導で尾駮沼についてしっかり予習をしており、沼に到着した生徒たちは乗船時の注意点や見どころについての説明をはやる気持ちを抑えながら興奮気味に聞いている様子でした。

船に乗っての探検 沼に入っての探検
船に乗っての探検 沼に入っての探検

船に乗っての探検では、網に入った魚や小エビの採取や観察、コブハクチョウの親子の観察を行いました。また沼に入っての探検では、カニ、ヤドカリ、貝類、海草や微生物などを採取しバケツや水槽に入れて興味深そうに観察していました。

不順な天候が数日続いていましたが、夏にしては涼しくぎりぎり雨も降らない絶好のたんけん日和となり、無事に楽しくたんけんを終えることができました。


石原伸晃環境大臣が環境研を視察されました(5月25日)

研究所本館において小野理事長から概要説明がされた後、全天候型人工気象実験施設、先端分子生物科学研究センターを視察されました。

全天候型人工気象実験施設では、大型人工気象室内において気象条件が環境中での放射性物質の動きに与える影響に関して行っている実験について説明を受けました。

また、先端分子生物科学研究センターではRI管理室においてマウスに放射線を照射している状況をモニターでご覧いただくとともに、マウスから取り出した血液細胞内の染色体を解析する実験室を視察されました。

全天候型人工気象実験施設 大型人工気象室 先端分子生物科学研究センター RI管理室
全天候型人工気象実験施設 大型人工気象室 先端分子生物科学研究センター RI管理室

杉原研究員が放射線影響研究奨励賞を受賞しました(4月15日)

生物影響研究部の杉原崇主任研究員が、公益財団法人放射線影響協会から、放射線影響研究奨励賞を受賞し、4月15日に東京お茶の水の山の上ホテルにおいて、贈呈式が行われました。

本賞は、放射線科学研究の分野において活発な研究活動を行っている、将来性のある若手研究者に対して授与されるものです。

杉原主任研究員は、これまで査読制度のある一流の国際誌に24編(うち筆頭者10編)の論文を発表し、そのなかには、放射線影響に直接関係するものが7編あり(うち筆頭者6編)、精力的に成果を出し続けています。

放射線影響研究奨励賞を受賞した杉原研究員
放射線影響研究奨励賞を受賞した杉原研究員

放射線影響については、高線量率放射線照射時に観察されるp53やp21などの発現変化や典型的な生体反応が、線量率を下げて行くと観察されなくなってしまうという現象を発見しました。これは低線量率放射線のリスクを考える上で貴重な情報になっています。

また、独自に開発したCell-Based-Assay法は、放射線照射によって生じる血液中での生理活性物質の変化の全容を、培養細胞の遺伝子発現を介して把握しようとする画期的な方法です。

これらの業績と今後の研究における成果に期待して、本賞が授与されました。

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