新着情報

成果報告会、環境研学習会、施設公開、イベントの開催・出展等に関する新着情報です。

2019年度

日付はすべて開催日です。

　　2018年度下期　→


環境中ヨウ素に関する論文が掲載

 Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry等に当所の環境影響研究部　佐藤研究員の論文3報が掲載されました。掲載概要は以下の通りです。


「使用済み核燃再処理施設海洋排出口周辺におけるアクティブ試験中及び以降の堆積物表層中ヨウ素129濃度について」（掲載誌：Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry）

 2006〜2010年（2006〜2008年にアクティブ試験）にかけて、再処理施設の海洋排出口から2〜65 kmの範囲内において、表層堆積物中ヨウ素129濃度の経年変化を測定した結果について報告したものです。

掲載論文

Yuhi Satoh, Shinji Ueda, Hideki Kakiuchi, Yoshihito Ohtsuka, Shun-ichi Hisamatsu. Concentrations of iodine-129 in coastal surface sediments around spent nuclear fuel reprocessing plant at Rokkasho, Japan, during and after its test operation.
Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry. (2019) DOI: 10.1007/s10967-019-06887-x


「中部日本沿岸域（静岡県下田沖）における海水中溶存ヨウ素濃度の鉛直分布及び季節変動について」（掲載誌：Continental Shelf Research）

 沿岸海域における海水中溶存ヨウ素濃度について時空間的変動の特徴及びその要因を把握するため、静岡県下田市沖において海水中のヨウ素濃度を2012〜2016年まで観測を行った結果について報告したものです。

掲載論文

Yuhi Satoh, Shigeki Wada, Takeo Hama. Vertical and seasonal variations of dissolved iodine concentration in coastal seawater on the northwestern Pacific coast of central Japan.
Continental Shelf Research. (2019) DOI: 10.1016/j.csr.2019.103966


「有機化合物の分析による褐藻類（カジメ）中ヨウ素濃度の変動要因の解析」（掲載誌：Journal of Applied Phycology）

 先行研究において褐藻類のカジメ（Ecklonia cava）中のヨウ素濃度の季節変動について報告していますが（Journal of Oceanography 巻75, pp111-117）、この変動の要因を探るため、カジメ中のヨウ素濃度と有機化合物（炭水化物及び脂肪酸）濃度の関連性について調査した結果を報告したものです。

掲載論文

Yuhi Satoh, Shigeki Wada. Using organic compounds to assess the dominant controls on seasonal iodine variability in the brown alga Ecklonia cava in the northwestern Pacific coast of central Japan.
Journal of Applied Phycology. (2019) DOI: 10.1007/s10811-019-01912-8



関連ページ

ヨウ素（外部：排出放射性物質影響調査HP）


　　2018年度下期　→