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海草中のヨウ素と炭水化物濃度の関係に関する論文掲載

 Botanica Marinaに当所の環境影響研究部 佐藤研究員の論文が掲載されました。掲載概要は以下の通りです。


「西部北太平洋の日本中部沿岸域におけるアマモ中のヨウ素及び炭水化物濃度の関係」

 我々の先行研究において、海草中(カジメ)のヨウ素濃度が冬から春にかけて高濃度となり秋にかけて低濃度となる傾向を報告しており、本論文では、この季節変化の要因を解析するため、アマモ中の代表的な有機物である炭水化物とヨウ素濃度の関係性を調査した結果について報告しました。

 その結果、アマモ中の炭水化物はヨウ素の主要な担体(この場合、生物体中でヨウ素と結合し輸送する物質)ではないこと、ただし、炭水化物の1成分であるガラクトース(単糖類)は担体になっている可能性があることが分かりました。海草のヨウ素濃度の季節変化を解明するため、更に研究を進めていきます。


掲載論文

Yuhi Satoh, Shigeki Wada, Shun’ichi Hisamatsu. Relationship between iodine and carbohydrate contents in the seagrass Zostera marina on the northwestern Pacific coast of central Japan.
Botanica Marina (2020) DOI: 10.1515/bot-2020-0004


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