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尾駮沼湖水の放射性ヨウ素の供給源に関する論文掲載

 Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistryに当所の環境影響研究部　佐藤研究員の論文が掲載されました。掲載概要は以下の通りです。


「再処理工場試験操業中及び試験操業後の尾駮沼湖水中のヨウ素129の供給源」

 環境研では、再処理施設に隣接する尾駮沼の湖水中における放射性ヨウ素（ヨウ素129）の挙動を継続的に監視しています。本論文では、これまでに取得した2006年から2015年までのヨウ素129の湖水中濃度データ等を用いて、ヨウ素129の各供給源（河川水、海水、大気降下物、沼底堆積物からの溶出物）の寄与の大きさを推定しました。その結果、ほとんどの時期において大気降下物の寄与が最も優占的ですが、再処理施設の試験操業後（2009年以降）の夏季においては、沼底堆積物からの溶出も比較的大きな寄与を有することが示唆されました。

概要図

掲載論文

Yuhi Satoh, Shinji Ueda, Hidenao Hasegawa, Hideki Kakiuchi, Koichi Abe. Sources of dissolved I-129 in brackish lake water during and after the operation of a spent nuclear fuel reprocessing plant.
Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry (2020) DOI: 10.1007/s10967-020-07480-3


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